先に結論ですが、率直に言うと「ハローストレージ」の料金は高めです。
ただし、実はトランクルーム・レンタル収納で認知されているのはハローストレージであり、特にコンテナタイプのトランクルームではその傾向が強いと評価しています。
この点でいえば「高いのになぜか使われているトランクルーム」という状況ですが、どういったことなのかを実際にハローストレージを利用して検証していきます。
こちらでは、ハローストレージの金額・料金が高い点とその内訳、それでもなぜ選ばれているのかを実際に利用した結果を踏まえて解説しています。
トランクルーム選びに役立ててください。
なお、私がハローストレージを利用したのは屋外コンテナタイプであり、実際に利用したというデータと比較するデータはこちらに基づいています。
ハローストレージの屋内タイプも2023年1月中頃に試して記事にします。
ハローストレージの金額・料金は高いのか?
まずは繰り返しになりますが、ハローストレージの金額・料金は他サービスに比べて高めです。
比較段階から分かっていたことですが、実際にハローストレージを使ってみて金額や料金が高い理由は、以下3つが挙げられます。
- 有利なキャンペーンの利用が出来なかったこと
- 南京錠を初期に購入する必要があること
- 他サービスと比べて「管理費項目」が割高なこと
私がハローストレージを利用したときは、「3ヶ月無料」といった有利なキャンペーンは使うことができず、WEB申込み1000円引きだけでした。※現在はWEB割引500円
他サービスで有利なキャンペーンが利用できるなら、この点に差がついてしまいます。
また、キャンペーン利用は運や状況もあるので仕方ないとしても、ハローストレージでは南京錠を購入する必要があることと、管理費項目があるので初期費用に加えて月額費用も高めとなっています。
この点を踏まえたうえで、他サービスとの比較を行っていきます。
ハローストレージの料金や値段を他サービス比較
サービス名 | 月額料金 | 1畳あたりの料金 |
---|---|---|
オレンジコンテナ流山Part-3 | 3960円~10450円 | 5874.3円 |
スペースプラス流山前ヶ崎 | 4730円~6490円 | 4313.4円 |
スペースプラス流山前ヶ崎第二 | 4730円~4730円 | 4300円 |
オレンジコンテナ流山Part-2 | 4950円~9900円 | 6160円 |
スペースプラス流山芝崎第二 | 6490円~6490円 | 4326.7円 |
オレンジコンテナ流山Part-1 | 6600円~9900円 | 5500円 |
ハローストレージ南流山駅前 | 6650円~11750円 | 6133.3円 |
※千葉県流山市の屋外1.5畳以下:価格比較表
上の表は、私が実際にハローストレージを利用した場所での比較表で、千葉県流山市における屋外コンテナタイプ1.5畳以下の価格比較表です。
結論を先にいえば、比較的小さいトランクルームを借りようとするとサービスごとの価格が明確に出てしまう一方で、屋外1.5畳超の広さであれば実はそれほど差がない点が分かりました。
上の表と比較してほしい以下の表は、千葉県流山市における屋外コンテナタイプ1.5畳超~4畳以下の価格比較表です。
サービス名 | 月額料金 | 1畳あたりの料金 |
---|---|---|
スペースプラス流山芝崎第二 | 8030円~15730円 | 4064.7円 |
スペースプラス流山前ヶ崎 | 8030円~15730円 | 4041円 |
スペースプラス流山前ヶ崎第二 | 8030円~15730円 | 3911.6円 |
流山第1(コンテナ型トランクルーム) | 8120円~14720円 | 5096.8円 |
ハローストレージ南流山駅前 | 8250円~22650円 | 4702.8円 |
※千葉県流山市の屋外1.5畳超~4畳以下:価格比較表
つまりは、ハローストレージの金額や料金が高いのは、倉庫の面積が小さくて良いので安く借りたい場合に、他サービスと比較した場合に高くなるという傾向があり、1.5畳超などある程度面積が大きい倉庫を借りる場合は、それほど違いはないというわけですから、状況によって金額の高低は変わってくるでしょう。
とはいえ、面積が比較的狭いといってもダンボールに収まる程度の小物であれば、それほど倉庫の広さが必要でないのも事実です。
この点で、ハローストレージの料金や値段を他サービスと比較すると、やはり南京錠購入で初期費用が高くなり、また月額費用も管理費の都合で高くなることが分かります。
以上より、小さいトランクルームを借りる場合にコスパを重視してトランクルームを探す場合には、ハローストレージは向いていないことが分かります。
上の表では比較できていませんが、料金を気にして利用するならば、加瀬のレンタルボックスを利用するのが最もコスパが良いと評価しています。
ここまで、南京錠と管理費について説明してきましたが、他の料金項目についてみることで、トランクルーム料金の比較に役立ちます。
続けてハローストレージの料金項目を、実際に利用した状況を踏まえて説明していきます。
ハローストレージ:契約から解約前までの金額内訳
ハローストレージでは、ネット申込みで簡単な見積りを取ることが出来ます。
上の画像は、私がハローストレージを利用したときのスクリーンショットです。
やはり、南京錠と管理費項目が気になるところですが、その他の項目もみていきましょう!
初期費用
ハローストレージでの初期費用は次の料金要素の合計です。
- 事務手数料
- 使用料(2ヶ月分)
- 管理費(2ヶ月分)
- 安心保証パック
- 鍵買取料
その他、私が利用したときは室内整備料は0円でした。(後に説明している安心保証パックの利用で変わる)
また、キャンペーンなどの割引も初期費用の見積りに入っています。
ハローストレージの初期費用について特徴としては、使用料は日割りで計算される一方で、管理費については一律で徴収されるので、コスパを考えると出来る限り月初に利用開始したほうが得です。
安心保証パックについては「そもそも必要なの?」という意見がありますが、安心パックを利用しないと余計に費用が掛かる状況(初期費用に追加で室内整備料8800円必要)になっています。
このような点で、安心保証パックについては実利的には利用しないという選択肢はありません。
また、ハローストレージでは鍵買取料で短期利用がコスト的に不利になりやすいという特徴があります。
このような点で、ハローストレージの初期費用のは「安くはない」「比較的高い」と評価できます。
管理費とは
ここまで散々「ハローストレージは管理費で月額料金が高い」と解説してきましたが、実はハローストレージが選ばれている理由もこの「管理費」があるからだと評価しています。
そもそもの問題ですが、「預け入れた荷物がどうなっても良い」という方はほとんどいないはずで、管理費を取るからこそ品質を維持できるともいえるわけです。
以下は、私が借りていたトランクルームで、細かい点をみればシャッター部分が汚れやすいなど気になる点はありますが、総じて品質は悪くありません。
特にハローストレージのセキュリティ面は他サービスより高く評価したいところです。
管理費をしっかり保守費用に充てて品質を維持しているか?という問題はありますが、私自身もハローストレージと他サービスを比べた場合には、ハローストレージが品質の点で優れている印象があります。
鍵・南京錠
ハローストレージでは、初期費用として専用の南京錠を購入する必要があります。
ハローストレージ利用で鍵を購入しない選択もあるようですが、その場合に盗難被害があったとしても保険会社の補償対象外となってしまいます。
基本的には、当社指定の南京錠のご購入をお願いしています。
ご自身でご用意頂いた鍵をご利用中に盗難に遭われた場合は保険会社の補償対象となりません。
安全・安心にご利用いただくため、ご協力をお願いします。
ウェブで申込みをしたときには、特に鍵購入の選択など見ることも無かったので、鍵を購入せずに倉庫利用はかなり限定的な状況になるものと考えられます。
そしてこの鍵購入が、ハローストレージの初期費用を割高にしている要因で、鍵購入代金として4400円が必要になるために、特に短期利用ではこの傾向が強いです。
管理費が高い・品質の維持という点について実際に使ってみて賛否両論ありますが、南京錠は特に明確な利点がないので出来れば払いたくない費用の一つです。
確かに、鍵の使い回しで合鍵などを作成された場合のセキュリティは問題がありますが、目に見える形で料金をとられるとやはり高く思えるものです。
そして…何よりも良い鍵なのは分かりますが4400円は高すぎます!
ちなみにこの鍵は解約時に返却不要で買い切りなので、何かに利用することが出来ます。
安心保証パックとは
安心保証パックとは、名前の通りでいわゆる保証パックなのですが、補償金額が高くなるわけではなく、主に鍵関連の紛失及び再発行で対応が無料になるものです。
こちらは、月額550円必要なので出来ればケチりたいところでもあるのですが、途中で説明したように実利的に安心保証パックを利用しないという状況は、倉庫を数年使うなどの場合以外はほぼ無いと評価しています。
その理由は、安心保証パックを付けないと契約時の初期費用に室内整備料として8800円が必要になるためです。
室内整備料について、資料によっては解約時にも必要になる(現状回復について)とありますが、そうなると安心保証パックを利用しないという状況はありません。
ハローストレージ:解約時の手数料
ハローストレージでは、解約時の手数料について主に以下の項目があります。
- 原状回復費用
- 残置物の処分費用など
- 違約金
基本的に注意して利用していれば、解約時の手数料が掛かることは少ないでしょう。
事実、私も解約時において手数料は掛かりませんでした。
原状回復については日頃から注意して利用することで良いとして、重要なのは解約後に荷物を残さない点です!
解約申請したあとで、契約満期日前に何度もこの荷物を残さない点はハローストレージ側からメールでお願い(もしくは警告)されているので、実際に残置物があった場合にはしっかり請求されるものと考えています。
残置物の処分には2万円超の費用が必要になるということですので、特に支出面を見れば荷物を残さない点を重点的に説明し、その他要素については軽く説明していきます。
解約後に荷物が残っている場合の費用は高い!
解約時において気をつけたいのは荷物を残してしまうことで、この点はハローストレージからの解約後メール連絡で何度も説明されます。
以下は、解約申請後の契約期間満期前に送られてくるメールの一部抜粋です。
万が一残置物があった際は追って処分費用をご請求させて頂きます。
例)残置物の移動+処分⇒20,000円~
(お部屋の大きさ・残置物内容・量により異なります)
新聞紙や紐・レジャーシート・段ボール・箒などのゴミも必ずお持ち帰りください。※実利用者様が異なる場合でも、ご搬出責任はご契約名義の方に帰属します。
必ず事前に残置物が無いかご確認をお願いいたします。ハローストレージ解約後に送られてくるEメールより
基本的には倉庫内を空にすれば良いので問題は起こりえないと思いますが、残置物の処分など費用は安くありませんので気をつけたいところです。
満期前に何度もメールで残置物について説明があったので、おそらくは物件管理上でよく起こるトラブルなのだと考えています。
確かに解約時においては適当になりやすいのかもしれませんし、ゴミを捨てるのも手間が掛かって高いのでサービスで残置物処分をするわけにもいきませんから、処分費用は高いですが妥当な処置なのだと評価しています。
こちらのページを見た方は、残置物の取り扱いについて解約時には特に気をつけて欲しい項目と覚えておいてください。
原状回復
原状回復費用については、基本的に酷い損傷などが無ければ問題ありません。
ハローストレージでは、よくある質問ページで以下のような回答があります。
Q安心保証パックに入っていれば、原状回復費用は一切請求されませんか?
A軽度な修繕であれば、ご請求は発生いたしません。
床や壁に穴が開いていたり、シミやタイヤ痕がついてしまっているなど、高額な修繕費用が発生する損害が見られる場合にはお客様負担となります。
また、原状回復の程度については、目安として次のような状況があります。
トランクルームの床は養生されていて、こちらは多少頑丈に出来ている点や、おそらくは消耗を前提としているものと考えられます。
一方で、横の壁は替えられる素材であるものの、あまりにも酷い損傷があれば原状回復費用が必要になるケースがあります。
縦長の荷物などを立てかけて保管する場合などに注意したいところです。
可能であれば、利用開始段階で壁などに問題が無いか確認し、また問題になりそうな箇所は写真撮影をしておくと、後々に役立つかもしれません。
違約金はある?
ハローストレージでは、2ヶ月分の費用を初期に必要とするために、返金されない費用分を実質的な違約金とみることが出来ますが、別途キャンペーン利用の場合には早期解約で違約金が発生します。
キャンペーン条件により解約不可期間の有無は異なりますが、
期間内解約の場合は原則として違約金が発生いたします。
解約に際する追加費用としては、前の段落で説明した原状回復費用や解約時の残してしまった残置物の処分などがありますが、これらは別項目の費用ということになります。
また一度振込みをしたあとでキャンセルするという場合には、キャンセル料5000円と振込費用を引いた額の返金になります。
初期費用お振込後のキャンセルの場合、キャンセル料として一律5,000円(税込)を頂きます。
ご返金先のお口座をお知らせください。
なお、お振込手数料を差し引いてのご返金となりますのでご留意ください。
キャンセル料についても考え方によっては違約金のような取り扱いといえるかもしれません。
更新料金
ハローストレージでは、1年ごとに更新料金として使用料0.5ヶ月分が必要です。
1年に1回、更新時の使用料0.5ヶ月分を更新料としていただいております。
なお、更新月の前月に使用料と合算でのご請求となります。
更新料金が無いほうが良いのは当然として、金額としては使用料0.5ヶ月分なのでそれほど高額ではないと評価しています。
一方で、ちょうど1年の利用を想定している場合には、解約申請の時期を忘れないようにしたいところです。
保証金とは
ハローストレージでは、物件などの条件によっては預託が必要になることがあります。
この預託された保証金について解約後に返金されるものですが、倉庫内の破損などがあれば保証金から差し引かれての返金になるものです。
預託のある場合には解約後最長90日以内にご返金となります。
ただし、解約後未精算金がある場合・室内の破損や汚損がある場合には保証金を補填や追加でのご請求をさせていただく場合がございます。
なお、「安心保証パック」であったり「補償」など紛らわしいので、この場合の預け入れたお金は「預託金」と呼んだ方が良いのかもしれません。
結論:ハローストレージの金額は高めだが総合的におすすめ!
ここまで、料金項目についてハローストレージの説明をしてきました。
私が実際に使ってみた感想として、どうしても料金を安くしたい場合を除けばハローストレージは他と比べておすすめです。
荷物を預けるだけなので正直言って安ければ安いほど良いわけですが、やはり荷物の状態が気になるために、ハローストレージの品質は他と比べて安心出来ます。
家具や災害時の物資などを預けておく倉庫としては、虫害や盗難で困るのは当然として、「何か問題が発生していないか」を心配したくないものです。
料金をそれほど気にしない場合や屋外コンテナタイプで1.5畳超など比較的広いスペース利用では「ハローストレージ」を選ぶことが無難なので参考にしてください。
一方で、料金を気にしたい場合は「加瀬のレンタルボックス」が比較的安いのでおすすめです。
とはいえ、トランクルーム需要が高い地域だとあまり選んでいられない状況だったりしますので、トランクルーム選びの優先順位を付けるのに上の選び方を利用するという状況のほうが多いかもしれません。
総じていえば、ハローストレージは無難な選択になり、物件数も多いので利用者が多いという状況で、特に初めてトランクルームを利用する場合には、多少割高でも比較する対象に入れておくと良いでしょう。
ハローストレージの料金:よくある質問
ハローストレージの料金についてよくある質問を整理しました。
こちらは、ハローストレージの公式ページからもみることが出来るので、あわせて確認してください。
ハローストレージの引き落とし日はいつですか?
ハローストレージの引き落とし日・決済日は、支払い方法によって異なります。
- クレジットカード払い:毎月15日
- 口座振替払い:毎月27日(土日祝日の場合は翌営業日)
ハローストレージの支払い方法を教えてください
ハローストレージでは、クレジットカードと口座振替による支払い方法が選択可能です。
いずれにしても、契約者と同じ名義であることが条件です。
なお、クレジットカード払いの場合における利用可能なカード会社は「VISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレス」の4つです。※2022年12月21日現在
ハローストレージに預け入れた荷物に保険はありますか?
ハローストレージに預け入れた荷物については、補償限度額として最大50万円の設定があります。
別途、「安心保証パック+:月額880円」を利用した場合には、補償限度額が最大100万円になります。
ハローストレージの電話・問い合わせ先を教えてください
ハローストレージの、トランクルームやコンテナに関する電話問い合わせ先です
問い合わせ先 | |
電話番号 | 0120-52-4185 |
ハローストレージ運営企業
ハローストレージは、エリアリンク株式会社が運営しています。
説明 | |
会社名 | エリアリンク株式会社 |
設立 | 1995年4月 |
代表 | 代表取締役 林尚道 |
資本金 | 6,111百万円 |
上場取引所 | 東証スタンダード市場 |
主な事業内容 | レンタル収納スペース「ハローストレージ」の運営・管理 |
加盟団体 | 一般社団法人 日本セルフストレージ協会 一般社団法人 レンタル収納スペース推進協議会 公益財団法人 暴力団追放運動推進都民センター 賛助会員 警視庁万世橋警察 暴力団排除協議会 会員 |